カリキュラム curriculum

Tourism Sicences

観光地域デザイン

Introduction

本プログラムは、グローバル化時代を見据え、持続可能な開発に資する人材、高い学士力を身につけ、現代社会で創造的に活躍できる人材を育成することを目的とします。

観光地域デザインプログラムとは、観光ビジネス、観光政策、自然・文化資源のマネジメント、地域開発など様々な領域から学際的に「観光」「地域」「観光と地域の関係」、あるいはそれらの成り立ちや振興を考える学問領域です。本プログラムでは、サステナブルツーリズム(持続可能観光)のコンセプトを基盤に、「ツーリズム・ビジネス」「ツーリズム・デベロップメント」「ツーリズム・リソースマネジメント」の3つの領域を中心に、文理融合型の学際的アプローチによって、観光と地域に関して探求を深めてゆきます。

2年次後期から始まる本コース独自のプログラムにおいては、コミュニケーション能力を高めるために英語運用能力と情報処理能力の向上を重視した科目を提供します。同時に、観光や地域デザインに関する専門科目を提供します。併せてインターンシップ等をキャリア開発のための科目及び、より高度な観光と地域デザインに関する専門科目を提供し、問題解決を行う能力の習得を図ります。

観光地域デザインプログラムの教育特徴

  • 持続可能な観光(サステナブルツーリズム)のコンセプトを基盤としています。
  • 観光産業のグローバル化に対応し、実践型教育のみならず外国語、特に英語教育を重視しています。例えば、ハワイなどの連携大学による遠隔講義などを提供します。
  • 文理融合型の学際的アプローチを採用し、総合大学である琉球大学がもつ資源を最大限に活用し、学問の垣根を越えた教育を提供します。
  • 毎年、学生を対象にハワイ等の海外観光地において研修プログラムを実施し、当地の観光と歴史、文化等を学ぶ機会を設けています。

活動状況

LED水中可視光通信を活用した世界初の“水中健康・癒し”プログラム

■荒川 雅志 (社会医学/ヘルスツーリズム 教授)
沖縄の地域特性を活かした研究成果「海洋療法のエビデンス」を技術シーズに、沖縄の企業が開発した青色LED水中可視光 通信機器を海中で円滑に指導できる技術と融合させ、世界初の“水中健康・癒し”を目的としたプログラムと支援機器の共同研究開発を行っています。 この開発が進めば、水中会話が可能な機器の応用・適正化が図られ、リアルタイムな運動指導と顧客の心身状態の管理ができ、 健康に安全・安心を付加した高付加価値型サービスが実現できます。これは海をレジャーとしての場から“健康と癒しの場”へ、 180度の価値転換を創造する革新的な試みです。 これらはサンゴの少ない海域(浅瀬や砂底の海域)でこそ提供可能であり、環境に負荷をかけることのない新しい観光メニュー、「水中ヨガ」や「水中瞑想」、 沖縄発で世界初のユニークな異次元体験が開発されはじめています。さらに福祉分野やメンタルヘルスなどの医療分野への応用に向けた知財確保も進んでおり(特許出願2013-205857)、日本の製造・生産現場の中核を担うべく、特に優秀と認められる人材を顕彰する第6回「ものづくり日本大賞」において、琉球大学の教員として初の受賞(特別賞)を果たしました。


人と人との相互関係の仕組みを軸とする観光を学び“観る”力を養えば多様な領域で活躍できるでしょう

■越智 正樹 (観光社会学/農村社会学/地域社会学 教授)
観光には五感のすべてが関係しますが、中でも重要なのが「観る」ことです。ですから観光を創ろうとする人は、まずもって自分自身が物事をさまざまな角度から「観る」ことができなければなりません。「観光社会学」は、観光資源の生滅について、「人と人との相互関係の仕組み」との関連から「観る」分野です。この分野では“資源は自然に生まれてどこかに隠されている”とは考えません。地域の物事に対し、誰かが特定の目的で活用しようと継続的に働きかけたとき、初めてその物事が資源として生まれ変わるのです。但し当然、同じ物事を別の目的で活用しようとする人もあらわれます。また、働きかけが継続しなければ、資源は再びただの物事に戻ります。そのため、観光資源の創生と持続を考えるなら、それに対する人々の働きかけの調整のあり方(人と人との相互関係の仕組み)から「観る」ことが不可欠なのです。このように根本から「観る」力を養えば将来、多様な領域で活躍できるでしょう。


「場:フィールド」と「接点:インターフェイス」の役割

■島嶼ベンチャービジネス研究室:片岡ゼミ
片岡ゼミでは、観光ビジネスにおける「場」「接点」の機能について学ぶことを目指しています。学科の学生の多くが、卒業後の進路として観光等サービス業を選択します。サービス業においては、顧客に「場」を提供し、顧客との「接点」を持続的に維持する事が重要になります。学生は、これまで「場」や「接点」の利用者であり、提供側としての経験は多くはありません。片岡ゼミはそのシミュレーションの場としてゼミ活動を位置付けています。具体的な活動としては、大学祭でのカレーショップの企画・運営、ゼミ対抗ボーリング大会の企画・運営、冬季キャンプの企画・運営等を行ってきました。これらの活動を通して、サービス業における「場」や「接点」の重要性・機能につき、体験と知識を獲得しています。


文化遺産と観光

■観光景観学研究室:波多野ゼミ
文化遺産を巡るヘリテージツーリズムは、来訪者に地域の歴史文化について学ぶ機会を提供するだけでなく、地域の人々の想いや歴史をその土地がもつ場所の力として顕在化させる点でも重要な役割を担っています。本ゼミでは、地域の文化的景観の歴史的変容に関する研究を進め、地域において過去に発現した現象を把握する一方で、観光、遺産の保護、地域の発展を共に成立させるための手法の開発を最終的に行っています。特に最近は、沖縄本島南部に位置する南城市における地域住民の空間認識に関する調査研究と、その成果に基づく観光まちづくりに関する全国コンテストに毎年出場するなど、自らの学びを具体化する活動も積極的に行っています。


地域振興の視点から学ぶ観光

■金城 盛彦(観光経済学 教授)
「世界規模でみれば自動車産業より大きな“観光”を沖縄経済の自立をめざして学んでみませんか」
国連によると、世界規模で見れば“観光”は自動車産業より大きく、労働者の10人に 1人は観光産業で働いています。観光を学べば、世界デビューも夢ではないかもしれません。一方、資源や国土が足りず、工業化が難しい発展途上地域では、観光は主要な地域振興策になっています。沖縄も同様です。沖縄経済の自立には、県外から利益をあげる必要があります。原料の大半を県外から調達していて、利益の多くが結局、県外に漏れてしまう産業が多い中、観光客が使ったお金はすべて、県外から得る利益となります。外国人が日本車を買えば輸出(海外から得る利益)となるのと同様です。また、本学には観光政策の立案やホテルマネジメントの現場経験が豊富な教員もいます。「国の風物を内外に示す」という“観光”の由来とは別に、地域振興の視点から“観光”を学ぶことで、沖縄の自立について考える。本学ならそれが可能です。

教員

学生の声

■嘉陽 宗一郎さん(観光産業科学部 観光科学科4年)
「観光には世界を平和にする力がある」。このように考え、その実践に向けて経済学や社会学も交え、科学的に観光を学んでいます。企業訪問やフィールドワークも多く、ゼミでは観光施策の観点から、沖縄観光の競争力を高めるブランディングを研究しています。沖縄の魅力資源、珊瑚礁の保全を地球温暖化対策につなげる事業構想もあり、今は起業を視野に入れたエビデンスの構築に励んでいます。

学生の主な就職先(観光産業科学部 観光科学科実績)

宿泊・ブライダル業
ザ・テラスホテルズ、かりゆし、前田産業ホテルズ、杉乃井リゾート、オリエンタルヒルズ沖縄、プリンスホテル、オキナワマリオットリゾート&スパ、琉球ホテルリゾートオクマ、ラグナガーデンホテル、ホテルムーンビーチ、ワタベウェディング、ウェディングアンドゥ・フィー、エステドヒロ
旅行業
JTB 沖縄、トップツアー、沖縄ツーリスト、ジャンボツアーズ、ワールドツアープランナーズ、郵船トラベル、近畿日本ツーリスト
運輸・航空業
全日空(ANA)、日本トランスオーシャン航空(JTA)、CKTS、JAL スカイ名古屋、エアー 沖縄、三洋航空サービス
情報・通信業
NTT 西日本、ソフトウェア興業、ウィルコム、パム、テレコムクレジット、国際システム、創和ビジネス・マシンズ、サイバーエージェントアドマネジメント、ラジオ沖縄、琉球新報開発、セブテーニ・ホールディングス、楽園計画
複合サーボス事業
日本郵政グループ、JA
金融・保険業
日本銀行、シティバンクジャパン、琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行、損害保険ジャパン、大正銀行、西京銀行、コザ信用金庫、沖縄振興開発金融公庫
サービス業
沖縄電力、スカイホールディングス、マルハン、吉本興業、NEO デザインスタジオ、共栄、 R-PROJECT、ベンチャーバンク、Queserser
製造業
横浜ゴム
建設・住宅業
住友林業 OSG
卸売・小売業
リウボウストア、サンエー、西友
健康医療・福祉
豊見城中央病院、フィットネスプロモーションジスタス
公務
沖縄県庁、沖縄県教育庁、那覇市役所、糸満市役所、掛川市体育協会
大学院進学

教務連絡

「観光地域デザインプログラム」昼間主コースの卒業要件

  1. 卒業単位は合計124単位以上とする。
  2. 共通教育科目は30単位とする。
  3. 専門科目は94単位以上とする。詳しい科目内容は近日公開。