カリキュラム

Curriculum

地域文化科学

Geography, History and Anthropology
旧 法文学部 地理歴史人類学専攻課程

地域文化科学プログラムでは「人間」について、空間、時間、文化とのかかわりから学ぶことができます。ただし単なる理論だけでなく、古文書や図像などの史料解読を通して、さらに巡検や現地調査・発掘、聞き取り・参与観察などのフィールドワークを通して学べるプログラムです。またGISなどの地図に関するスキルも身につけることができます。本プログラムは複雑・緊密化する世界を地理学、歴史学、文化人類学の最新の研究成果をもとに、総合的に理解することを目指しています。史料に親しみ、フィールドに出かけ、人類が培った我々へのメッセージ、現代に生きる人々の多様な暮らし方、さらにそれらが置かれた環境などについて考えて行きませんか。

地理学 野外調査・巡検(沖縄島南部)
歴史学 西洋近現代史ゼミ研修(石垣島)
考古学 熊本県石坂鍋野古墳群の調査
教職志望者による修学旅行企画(愛媛県松山市)

教員からのメッセージ

主税 英徳(考古学・博物館学 講師)

生きた人びとの証である「遺跡」から当時の現象を読み解く学問、それが考古学です。遺跡から多くの情報を収集するため、琉球大学考古学研究室では、授業で調査方法の基礎を学び、さらに沖縄県内外での調査現場で実践を繰り返し、調査技術の習得を目標にしています。現在は、新型コロナウィルス感染対策のためオンラインも活用した授業も行っております。研究では、「地域」を内外からの視点から見直すことで、新たな発見を目指しております。私は、朝鮮半島で高麗時代に生産される陶器について、器を製作した人や窯で焼いた人、使った人などを把握することによって、琉球・日本・高麗の交流・交易の解明を進めています。考古学は、調査研究を通して、研究者や地域の方々といった現在の人はもちろんのこと、過去に生きた人を知ることができるなど、人と人とがつながる学問でもあります。多くの人とつながりをもちながら、新たな発見に挑戦してみませんか?

教員一覧

学生の声

辰己 義也さん(地域文化科学プログラム 3年生)

私の故郷、鹿児島県喜界島はサンゴ礁が隆起して形成された島です。大学に入る前は故郷の地形や自然環境について特に関心を持っていなかったのですが、地理学の講義で喜界島や沖縄の地形の成り立ちや文化について学んだことで、故郷の魅力に新しく気づくことができました。地理学は地形や気候、水文などの自然環境から交通や経済、産業や文化などの人文現象まで幅広く学ぶことができるため、興味のある分野が必ず見つかると思います。地域文化科学プログラムでは、地理学のほかに歴史学、人類学の視点から人間の文化や生活について学びを深めることができます。みなさん、地域文化科学プログラムで自分の興味のある分野を探究してみませんか。

学生の主な就職先(法文学部 地理歴史人類学専攻の実績)

業界社名
旅行業JTB沖縄
一般財団法人沖縄美ら島財団
飲食業ジミー
独立行政法人JICA青年海外協力隊
小売業ダイエー、サンエー
金融・保険業琉球銀行
情報通信業琉球新報
教育・学習支援業中学校教諭、高等学校教諭、学校法人職員
公務沖縄県立博物館・美術館、沖縄県立埋蔵文化財センター、市町村職員、警察官、官公庁公務員
大学院進学

教務連絡

地域文化科学プログラムでは、旧法文学部・地理歴史人類学専攻の授業科目に加え、新たに学際的な学びの科目も開設します。

「地域文化科学」昼間主コースの卒業要件

  • 卒業単位は合計124単位以上とする。
  • 共通教育科目は30単位とする。
  • 専門科目は94単位以上とする。詳しい科目内容は近日公開。