経営
「経営」という言葉について、それは会社の社長さんや部長さんの仕事で自分とは関係ないと皆さんは思っていませんか? 確かに「経営」は会社という大きな組織を仕切る仕事を指す場合が多いかもしれません。しかし、「経営」という言葉の意味はとてもシンプルです。それは、「目的を達成するために、継続的計画的に意思決定を行い、実行に移す(大辞泉)」ということです。この意味に従えば、「経営」という言葉の距離がかなり近くなったのではないでしょうか? たとえば、自分の所属するサークルやクラブを強くしたり、周りの人々に注目されたりするのも経営です。あるいは、将来になりたい自分がいて、それに目指して今からどのような筋道をとればその目標に辿り着けるかを考えるのも経営です。 「経営」の出発点として、まずは目指すべく魅力的な目標設定が必要となります。その目標の魅力は簡単に言えば、よそにない自分だけが享受できるメリットのことです。そして、現状からその目標に向かって進むとき、行動に移すためのエネルギーが欠かせません。そのエネルギーとは、自分のやる気、能力、人脈、使える道具や資材、資金、知識・ノウハウなどです。さらに、突き進むエネルギーを無駄なく運用することも求められます。 「経営プログラム」の教育内容はこれらのことに対応するために設計されています。具体的に用意されている専門領域は「経営学」、「マーケティング論」、そして「会計学」の3つです。理想的な自分になりたい人、あるいは将来自ら起業したい人や経営の専門知識を生かして誰かのために役に立ちたい人、また会社という大きな組織で活躍したい人、そうした人たちは是非「経営プログラム」を目指して頑張ってみませんか。
活動状況
[経営]×[語学]
「サービスマネジメント論」の講義は単に教室で理論を学ぶだけでなく、現場に行ってインタビューをしたり、理論は現場でどのように活かされているのか、また、どのように異なるのかについて、最前線で活躍されている方に教わってもらったりもします。そして、授業で学んだ内容を活かす場として国内外でのインターンシップも実施されます。 たとえば、ミャンマーでは地元の大学において、学生対象に日本語講座を開講したり、学長や理事長から大学経営について勉強したりします。また、バリ島では、現地の企業家に密着し、経営者のあり方について学びます。国内では、沖縄ファミリーマートの協力により、毎年「学P沖縄リーグ」に参加し、商品の開発から販売まで、学生が主体となり活躍しています。このように、経営について様々な側面から学べるのは「経営プログラム」の特色と言えるでしょう。
経営情報論
ビル・ゲイツも絶賛するプレゼンテーションの達人、日本マイクロソフト社テクノロジーセンター長の澤 円(さわ・まどか)氏が客員教授として担当する「経営情報論」は、まさに白熱教室。グローバル企業の強さの秘訣は、何よりも「質問」に代表されるコミュニケーション能力です。この説明に刺激を受けた受講生は、「質問は?」と聞かれる前から手を挙げて、質疑応答に熱がこもります。何よりも、マイクロソフト社の開発しているホロレンズ(バーチャル・リアリティーを実現するデバイス)等、最新のテクノロジーを目の前で体験できる贅沢な講義で、デモンストレーションのたびに受講生からは大きな歓声があがります。人生100年時代と言われている昨今、10年後、20年後に生活や仕事、社会を大きく変える最先端技術に触れ、未来を自分自身の手で切り拓いていくためには何をどのように学べばよいのかを実感させてくれる大人気講義。まさに、人生を変える講義です。
[経営]×[実践]
読売新聞社主催、巨人協賛の「大学生のベースボールビジネスアワード2016」の表彰式が2017年3月25日、ロッテ戦(東京ドーム)の前に行われました。 琉球大学の王ゼミナールチーム(新垣玲央菜・盛根温子【2016王ゼミ】、川畑真美【2016牛窪ゼミ】)は「オンラインとオフラインで強化するファンの絆とコミットメント」というテーマで優秀賞を受賞しました。
[経営]×[観光]×[歴史文化]
2016年9月4~10日、台湾の台北市・台南市・高雄市にて研修を行いました。主なテーマは「観光と商業」です。というのは、観光は単純に風景を楽しむだけではなく、その過程から派生する様々な需要に対応するために商業に対する検討も必要だからです。そして、これらの対応内容はまた観光資源になる場合もあります。例えば、B級グルメの食べ歩きスタイルは現地住民の胃袋を満足させながら、いまでは台湾観光の重要なセールスポイントの一つとなっています。 今回の活動報告では、特に紹介したいのは日本人学生と台湾地元文化とのふれあいという点です。例えば、「観光夜市」の根底にある「屋台文化」、沖縄の「ウートート」に近い台湾の民間信仰、没落した旧市街・工場跡地・運河などの「遊休資源」の再利用の事例などです。これらの研修内容は、まさに「経営」、「観光」と「歴史文化」を掛け合わせた面白い取り組みといえるでしょう。
教員一覧
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流通論/ロジスティクス論 教授
知念 肇Hajime CHINEN
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マーケティング論 教授
王 怡人Yi Jen WANG
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ファイナンス論/財務管理論 教授
桑原 和典Kazunori KUWAHARA
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経営組織論・経営情報論 教授
渋谷 和彦Kazuhiko SHIBUYA
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財務会計 准教授
多賀 寿史Hisashi TAGA
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人的資源管理論 准教授
井川 浩輔Kosuke IGAWA
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観光経営/持続可能な観光開発 准教授
宮国 薫子Kaoruko MIYAKUNI
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中小・ベンチャー企業論、技術経営、知識経営 准教授
松平 好人Yoshito MATSUDAIRA
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消費者行動論・市場調査論 准教授
シャザディグリ シャウティShazadigul SAWUT
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経営戦略論、競争戦略論 准教授
李 建儒Chien Ju LEE
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管理会計論、マネージメントコントロール、コンピュータシミュレーション 准教授
庄司 豊Yutaka SHOJI
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管理会計論 講師
福井 真司Shinji FUKUI
学生の主な就職先(観光産業科学部 産業経営学科実績)
業界 | 社名 |
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運輸・航空業 | JAL、全日空(ANA)、スカイマーク、JTA、琉球海運 |
旅行業 | 沖縄ツーリスト、近畿日本ツーリスト |
宿泊業 | ラグナガーデンホテル、沖縄宮古ホテル |
サービス業 | 沖縄電力 |
複合サービス事業 | JA |
金融・保険業 | SMBC信託銀行、琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行、沖縄労働金庫、富山銀行、大同火災 |
情報通信業 | NTT西日本、琉球新報、沖縄タイムス、沖縄テレビ放送、CSK、国際システム、シーエー・アドバンス、パーソルプロセス&テクノロジー、システック沖縄 |
製造業 | ヘリオス酒造、オリオンビール、資生堂、ミネベアミツミ、沖縄明治乳業 |
建設業 | 前田建設工業 |
不動産業・物品賃貸業 | 大和リース |
小売業 | サンエー、琉球ジャスコ、りゅうせき |
卸売業 | ラクトジャパン |
飲食店業 | 株式会社エー・ピーカンパニー |
公務 | 県庁、市町村役場、沖縄県警、国税専門官、沖縄空港 |
専門・技術サービス業 | 公認会計士、税理士、エンジンフィルム(広告制作会社)、株式会社阪急アドエージェンシー、マクロミル(マーケティング・リサーチ会社)、帝国データバンク、スタイルエッジ、パクテラ・コンサルティング・ジャパン |
教育・学習支援 | 商業高校教員 |
大学院進学 |
「経営プログラム」昼間主コースの卒業要件
- 卒業単位は合計124単位以上とする。
- 共通教育科目は30単位とする。
- 専門科目は94単位以上とする。
「経営プログラム」夜間主コースの卒業要件
- 卒業単位は合計124単位以上とする。
- 共通教育科目は40単位とする。
- 専門科目は84単位以上とする。